内田洋行と良品計画、国産木材を活用した法人向けオフィスづくりで協業
~オフィスの「はたらく場にも、感じ良さを」提案~
株式会社内田洋行(本社:東京都中央区、代表取締役社長:大久保 昇、以下内田洋行)と株式会社良品計画(本社:東京都豊島区、代表取締役社長:松﨑 曉、以下良品計画)は、国産木材を活用した法人向けオフィスづくりに関して協業することで合意をしましたので、お知らせいたします。
2016年4月18日より、共同開発した新製品を発売するとともに、本格的に企業や官公庁・自治体、教育機関など法人向けオフィスへの提案活動を開始します。
■内田洋行と良品計画の国産木材活用への取り組み
内田洋行では、2008年より、環境負荷軽減の一環として内田洋行新川本社ビル(東京都中央区新川2-4-7)や全国各地の拠点設備に積極的に国産木材を採用したことから、2010年、林野庁「木づかい運動」にて農林水産大臣より感謝状を受けました。さらに2011年より、「東京おもちゃ美術館」(東京都新宿区四ツ谷4-20 四ツ谷ひろば内)の「赤ちゃん木育ひろば」をはじめとして、民間企業のオフィスや公共施設などにも国産木材を活用した空間づくりを進めるほか、2015年には、地域産材の空間構築システム「WOOD INFILL(ウッドインフィル)」を開発し、販売を行っています。その間、パワープレイス株式会社(内田洋行グループ、本社:東京都中央区、代表取締役社長:江森誠一、以下パワープレイス)が中心となり、宮崎県産杉材のPRイベント「杉コレクション」への協力など国産木材活用を拡げるCSR活動も推進してまいりました。
■内田洋行・良品計画による国産木材活用での協業
こうした国産木材活用の取り組みから、内田洋行グループは良品計画と共同で、林野庁「平成26年度補正予算 木造住宅等地域材利用拡大事業※」(事業実施団体;内田洋行(代表)・良品計画・パワープレイス、支援団体:宮崎県環境森林部)に参画をいたしました。これは「木の暮らしの再生」「豊かな森づくり」を目的に、スギ産地の視察、スギ製家具の試作、スギ素材試験などを実施したもので、その成果として4つの情報ツールを共同で制作しています。また、2015年11月には、両社で、林野庁「平成26年度補正予算 木造住宅等地域材利用拡大事業」の成果発表会を実施しています。
※「平成26年度補正予算 木材需要拡大緊急対策事業のうち木造住宅等需要拡大支援事業のうち木造住宅等地域材利用拡大事業」
一方で、良品計画では、「MUJIキャナルシティ博多」(2015年3月)と「無印良品有楽町」(2015年9月)のリニューアルに際して国産木材を採用するとともに、内田洋行が開発した各地域の国産木材を活用した空間構築システム「WOOD INFILL(ウッドインフィル)」を用いて新たな法人相談カウンターを設置しています。
■協業の目的
内田洋行と良品計画は、こうした国産木材活用での協力実績を背景として、法人向けオフィスづくりにおいて協業することを検討し、このたび合意をしたものです。内田洋行の協業の目的は以下の通りです。
<内田洋行の協業の目的>
内田洋行では、大手企業等の生産性向上のための〝ワークスタイル変革″を実現するオフィスづくりを進めるほか、公共施設や教育機関においても空間の設計デザインを進めております。そうした中、近年、企業では、コミュニケーションの場でもあるミーティングエリアやリフレッシュエリアなどで自然素材を用いた空間づくりに関心が高まっており、執務スペースや来客エリアにおいても居心地のよさや企業イメージの向上に木質化が求められています。自治体においては、平成22年5月26日公布され、同年10月1日施行された国産木材活用の需要拡大をねらいとする「公共建築物等木材利用促進法」が制定されたことを契機に、都市部の一部の自治体で国産木材活用に関する条例が定められてきたことや、地方の自治体においても「地方創生」の事業に関連して地域産材を活用した地域の人々の集まる場の構築が進んでいます。また大学教育機関では、「複数の学生が集まって議論を進めていく学習スタイルを可能にする」“ラーニング・コモンズ”の取り組みなどから、キャンパス内で居心地のよさを高めるものとして木材活用への関心が高まっています。
こうした大手企業や官公庁・自治体、教育機関などでの国産木材活用への意識が高まっていることを背景に、内田洋行では、さらに国産木材活用に関する事業展開の強化を目的として良品計画との協業を行うものです。具体的には、良品計画が進める「感じ良さ」や「生活の向上」などのライフスタイル提案を、「働く場」「学ぶ場」「公共の場」の創出に活かしてまいります。また良品計画と共同で、オフィス空間デザインの推進、商品開発を行ってまいります。
■協業内容について
協業内容については、以下の通りです。
(1)「はたらく場にも、感じ良さを。」 これからのオフィス空間づくりの共同提案
■これからのワークスタイルを提案
内田洋行と良品計画は、「はたらく場にも、感じ良さを」とする、これからのワークスタイルをご提案します。 1日のうち3分の1以上の時間を過ごすオフィス。オフィスワーカーの「はたらく場」にも「感じ良いくらし」が求められます。様々な面から心地よく働けるオフィスを考え、共同で提案活動を行います。
オフィスデザイン例(「無印良品有楽町」)
■コンセプトブックを共同制作
内田洋行と良品計画では、両社で考えるオフィスづくりのコンセプトブック「日本の木のワークスペース 『木とくらす』」を制作いたしました。テーマは「美しくしまう」「木とはたらく」「空間を彩る」。内田洋行と良品計画は、それぞれのもつオフィスソリューションを共同で提供します。
(2)法人向けオフィスファニチャーの共同開発(「日本の木でできたオフィスシリーズ」)
内田洋行と良品計画では、国産木材を活用した法人向けファニチャーの開発を実施いたしました。バリエーションとして、オフィスの中核となる「ユニットシェルフ」「ミーティングテーブル」「ワークデスク」「ベンチ」の4点を共同開発し、2016年4月18日より、内田洋行および良品計画にて発売を開始いたします。
<新製品の主な特長>
①「木製中空パネル」の採用
国産杉を角材に製材する際にでる周辺材料(側板)を有効活用してパネル材に加工した「木製中空パネル」を、ファニチャーの共通部材(天板部分・棚板)に使用しています。
②細身のスチールフレーム
「木製中空パネル」を細身のスチールフレームと組み合わせて、天然木材とスチールをバランスよくデザインしています。各製品には、木肌をそのまま感じられる塗装無しタイプと、メンテナンスがしやすいウレタン塗装タイプをお選びいただけます。
③良品計画が提供する収納用品との組み合わせ
「シェルフ」「ベンチ」は、良品計画の提供する様々な収納用品とジャストフィットするサイズ設計です。オフィスのインテリアにおいて「美しくしまう」「木とはたらく」「空間を彩る」を実現します。
■「日本の木でできたユニットシェルフ・杉材」
壁面スペースや窓際部分を最大限に活用するための収納ユニットシェルフ。受付カウンターや間仕切り、ローキャビネットなど様々なワークシーンに対応します。
税抜価格:76,000円~673,000円
■「日本の木でできたワークテーブル」
木製中空天板とスチール脚部だけで構成されたミーティングテーブル。会議室のミーティングや執務エリアのフリーアドレスなど様々なシーンで活用できます。
税抜価格:177,000円~373,000円
■「日本の木でできたワークデスク」
スチールの幕板がついたワークデスク。窓際の集中スペースやマネージャーデスクとして、木材とスチールの組み合わせが柔らかな雰囲気を演出します。
税抜価格:138,000円~174,000円
■「日本の木でできたベンチ」
エントランスや会議室、マグネットエリアなど直線型やL字型に組み合わせて、幅広いオフィスシーンに対応するベンチです。
税抜価格:68,000円~236,000円
(3)「『木とくらす』‐はたらく、まなぶ‐展」国産材活用新商品発表会の共同開催
内田洋行と良品計画は、2016年4月18日~20日の3日間、「『木とくらす』‐はたらく、まなぶ‐展」と題して国産木材を活用した新製品展示および講演会を共同で開催いたします。
■「『木とくらす』‐はたらく、まなぶ‐展」 国産材活用新商品発表会の開催概要
●会 期
2016年4月18日(月)・19日(火)・20日(水)/10:00~18:00(※18日のみ13:00-18:00)
●会 場
内田洋行新川本社「ユビキタス協創広場CANVAS」(東京都中央区新川2-4-7)
●主 催
内田洋行・良品計画
●対 象
企業・自治体・大学教育機関・設計事務所等
●講 演
東京大学名誉教授 農学博士 有馬 孝禮 氏(4/18)
宮崎県 環境森林部 山村・木材振興課 みやざきスギ活用推進室 副主幹 外山 賢氏(4/20)
株式会社良品計画 法人担当 インテリアアドバイザー マネージャー 林 高平氏(4/18~20)
パワープレイス株式会社 シニアディレクター 若杉 浩一氏(4/18~20)
■内田洋行のオフィスづくりについて
内田洋行は、1910年(明治43年)創業、2010年に100周年を迎えた。「公共」「オフィス」「情報」の特色ある3つの事業分野を柱とする。1989年には企業内研究所として「知的生産性研究所」を設立。一貫して企業などのワークスタイル変革とワークプレイス、ひと・組織・場の関係を研究し、近年は、働くひとの創造性発揮を促進する働き方変革のコンサルティングサービスを展開する。ワークプレイス構築では、2003年にオフィス空間デザインの設計会社として「パワープレイス株式会社」を設立し、FM計画・プロジェクトマネジメント・プロダクトデザインに至るまで幅広いオフィスデザインサービスを手掛ける。国産木材活用では、2015年、建築躯体を傷つけることなく部屋の中にもう一つの部屋をつくり出す“Box in Box”の空間手法で、建築部材として地域産材を活用する、「WOOD INFILL®」を開発した。
souche :- http://www.uchida.co.jp/company/news/press/160407.html
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